更年期とのぼせ、ほてり
更年期障害の代表的な症状として、「ほてり」や「のぼせ」があります。
一般的には、カーッと顔に熱が集まってきて、熱くなり、頭がボーッとすると言われています。
暑い夏の季節であれば、熱中症を疑ってしまうような状態かもしれませんが、冬にもある症状なのですね。
夏とか、冬とか、季節に関係なく、気温が低く寒い時期にも突然のようなほてってしまい、のぼせたような状態になるのです。
全身が体内から熱くなるという人もいますが、一般的には顔だけ、首から上だけに熱が集中するような感じと言われてしいます。
冬の寒い時期にも突然頭に血がのぼったように熱くなり、窓から首から上だけ出して冷やしたという体験談もありました。
閉経に伴う更年期の時期には、女性ホルモンであるエストロゲンの分泌が急激に変化する時期です。減り続けるだけでなく、急激にアップダウンしたりします。
自律神経はホルモンに大いに影響を受けるので、まるでジェットコースターのように自律神経も振り回されてしまうのです。
自律神経は睡眠にも影響しますが、血管の収縮や拡張にも影響を及ぼします。
血管を広げたり(血管拡張)、縮めたり(血管収縮)することによって、血流量が変化します。
この血管のポンプ機能のコントロールをする自律神経が振り回され混乱するので、コントロールできなくなり「ほてり」や「のぼせ」につながります。
コントロール不能な状態なので、昼夜を問わず突然発生してしまうのが困りものですが、特にプレッシャーや緊張感などがキッカケになることもあります。
カーッと顔が熱くなり、顔色が真っ赤になるだけでなく、汗が噴き出したりもします。
プレゼンなどの重大な発表の場面とか、人に会うことの緊張感で極度にコントロール不能に陥るので、仕事に支障が出てしまったり、外出や人付き合いがイヤになって引き籠もってしまうケースもあるのです。
そうなると日常生活にも支障がでますし、肉体症状のみならず精神的にも悪影響を及ぼしてしまうことになってしまいます。
更年期の一時期だけと、やり過ごせるレベルなら良いのですが、一生に関わる大問題に至る場合もあるのです。
実は、カーッと一気に顔が熱くなった後で、急激にサーッと冷えてきてしまったりもします。
まさにジェットコースターのように、熱くなったり冷えてしまったりして、身体にへの負担はかなり大きいです。
冷えのぼせとは?
上半身は熱くポッポするのですが、手足や下半身は逆に冷えているということも多くて、「冷えのぼせ」と呼ばれています。
自律神経のコントロールの問題で、血管は広がったり締まったりしていますが、冷えている下半身は血流も悪い状態です。
カーっとのぼせた状態のときには、冷えている下半身を温めると下半身に血流がもどってきて、のぼせも楽になります。
熱い頭や顔を冷やすのも良いのですが、逆に手足を温めて血流を戻す、冷え性を改善するというのも改善策として有効ですよ。
更年期障害の改善とホルモン補充療法
更年期障害に関しては個人差が大きいので、何も自覚が無いという人もいますが、本当に辛くて大変だという人もいます。
時期がくればおさまりますし、ひどい症状でなければ心配は要らないのですが、更年期症状を緩和する治療法もあります。