ホルモン補充療法に使うオエストロジェルとは
更年期障害の治療薬として、HRT(ホルモン補充療法)に使用される「オエストロジェル」はジェルタイプの経皮吸収剤です。
HRT(ホルモン補充療法)に使用される女性ホモン剤には、「服用タイプ」「貼るタイプ」「塗るタイプ」があります。
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経口投与(口から飲む薬)の服用タイプと、皮膚から吸収するのが経皮吸収剤として貼るタイプ、塗るタイプがあり、「オエストロジェル」は塗るジェルタイプです。
服用タイプの経口剤の場合は、薬剤成分が腸で吸収されて肝臓に集まるので、肝臓への影響があります。
肝臓は身体の化学工場とも呼ばれ、薬も、毒も、アルコールなども全て肝臓で分解処理されるのですね。
そのため、口から摂取するモノは全て肝臓に影響するのですが、皮膚から皮下へ吸収させる経皮吸収タイプの場合は、肝臓への影響が少ないのです。
他にも、有効成分の血中濃度が安定している、中性脂肪の数値が上がりにくい、血栓症のリスクを増やさないというメリットもあります。
ジェルタイプの経皮吸収剤「オエストロジェル」は、フランスの製薬会社Laboratoires Besins Intemational社で製造・販売されている更年期障害の治療薬です。
更年期障害のHRT(ホルモン補充療法)には、女性ホルモン(エストロゲン)を補充していくのですが、体内で合成されるエストロゲンには「エストロン、エストラジオール、エストリオール」の3種類があります。
「オエストロジェル」は、経皮吸収エストラジオールとされており、入浴後に適量を塗りこむことによって更年期症状を緩和する薬です。
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ホルモンパッチのような貼るタイプと違い、皮膚が弱く粘着性のパップではカブレやすい人や、剥がれやすいなどのトラブルが無く、便利だと言われています。
「オエストロジェル」は、更年期のさまざまな変調や苦痛の原因である女性ホルモン(エストロゲン)の量を薬剤によって調整して、辛い症状を緩和するための薬剤です。
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ジェルタイプなので、胃や肝臓への負担が少なく、副作用リスクも低いとされています。
入浴後の清潔な身体(主に上半身、両腕、手首、肩など)に、1日1回広く塗りひろげるという使用方法で、簡単ですね。
塗布後は、最低でも1時間は塗った部分を洗浄しないようにしてください。
主な副作用として、乳房の張りや痛みがあると言われています。まれに、閉経後でも生理のような不正出血や、吐き気や嘔吐などが見られる場合もあります。
更年期障害の治療薬として開発された「オエストロジェル」ですが、男性の女性化目的で使用しているケースも多々見受けられます。
エストラジオールを含む卵胞ホルモンの効果により、性転換手術の術後などに乳房が大きくなったり、ムダ毛が少なくなったりという女性的な身体を得やすいとされています。
特に女性的な胸になるという口コミや、ジェルタイプで精神的な敷居が低いためか、自らの性別に違和感を覚える性同一性障害の男性が、自らの身体を女性化させるために使用している体験談なども少なくありません。
MTFと言って女性化を求める男性、ニューハーフの方が豊胸目的で使っている方も多いようですね。