更年期と肌トラブル(乾燥・小じわ・保湿力不足)
40代あたりから、女性の肌は急速に衰えはじめます。
エイジングケアという言葉が気になり始めるのも、この時期では無いでしょうか?
単なる加齢(肌の老化、肌代謝が悪くなる)というだけでなく、実は更年期の症状として肌トラブル(乾燥、痒み、小じわ、たるみ)もあるのです。
更年期の時期は、20代の頃の肌とは違ってくるのは当たりまえですが、女性ホルモン(エストロゲン)の急激な減少により、コラーゲンやヒアルロン酸が不足してきます。
「コラーゲン」と「ヒアルロン酸」は、美肌成分として欠かせない、女性にとっては重要なモノですよね。
コラーゲン(皮膚の弾力を持たせる・肌のハリ)とヒアルロン酸(肌のみずみずしだを保つ・保湿系)は、若々しい肌のためには必須成分なのです。
若い頃は、自分の体内にて自然にある成分なのですが、更年期になるとエストロゲンの減少によって減ってしまうのです。
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更には、閉経に伴う女性ホルモンの乱れにより、自律神経も乱れ、肌が敏感でデリケートな状態になりやすいのです。
つまり、肌のバリア機能が落ちてしまい、ちょっとした物理的な刺激や環境変化などの精神的ストレスで、肌トラブルが発生しがちになります。
更年期の肌トラブル
- 皮膚が乾燥しやすくなる
- 乾燥による痒み、ムズムズする感覚
- 口や目の周囲に、小じわ・シミが目立ってくる
- 頬や目元など、たるみが気になってくる
- 急にニキビや吹き出物が増えたり、肌荒れするようになった
特に肌の乾燥からの痒みが強くなると(乾燥肌からの痒み)、顔だけでなく全身がむず痒く感じて、掻き壊してしまったり、睡眠不足に陥ったりします。
精神的にも、肉体的にも、睡眠障害は負担となりますし、睡眠不足や睡眠の質は、肌にも大きく影響してしまいますよね。
乾燥や小じわが気になり、急に念入りなマーサージを始めたり、高価な化粧品でヘビーな使いすぎケアを始めたりすると・・・余計に悪化させることもあります。
足りないモノを補うような保湿ケアなら良いのですが、マッサージが強い刺激になって肌荒れしてしまったり、過度な油分でニキビや吹き出物になってしまったりもします。
内部にあるはずのコラーゲンなどが、足りないからと外部から補給しても、細胞へ浸透して美肌になるとは限らないわけです。
もちろん、適度なエイジングケアは必要ですし、放置しておくと細胞の萎み、肌の老化はドンドン進行しますので、ストップさせることは必要です。
でも、全て化粧品に頼ってしまい、外部から肌に塗りたくるだけではダメなのですね。
内側からも、外側からも、生活環境も、女性の肌には全て影響してくる要因といえるでしょう。
美肌目的のために、HRT(ホルモン補充療法)を選択する女性は、さほど多くはありません。
ただ、他の更年期障害の治療のためにHRT(ホルモン補充療法)を実施している女性には、同年代の女性たちより美肌を保っているケースが多いのも事実なのです。
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肌細胞の萎みが改善して、ふっくらハリと艶が戻ってしたり、シワが薄くなったり、肌に潤いが戻ったという声もあります。
実際に、70代になってもホットフラッシュ(ほてり、のぼせ、多汗)に悩まされていて、HRT(ホルモン補充療法)を続けているという年配の女性は、同年代と比較すると格段に若々しい肌を持っています。
本人はHRT(ホルモン補充療法)の影響とは思っておらず、単にホットフラッシュの治療薬という認識なだけで、美肌は日々の手入れのおかげだと信じているようです。
コレステロール値にも問題が無く、骨密度も保たれており、肌も髪も10歳以上は若く保たれて、HRT(ホルモン補充療法)のメリットを享受できているような人もいるのですね。
食生活や、生活習慣などとともに、HRT(ホルモン補充療法)もアンチエイジング(anti-aging)の重要な手段のひとつなのかもしれません。