更年期 膣錠

エストラジオールのヴァギフェム膣錠

エストラジオールのヴァギフェム膣錠

更年期に激減する卵胞ホルモン(エストロゲン)の1種エストラジオールを有効成分とする「ヴァギフェム膣錠」は、経口服用ではなく膣錠です。

 

閉経後の膣炎(老人性膣炎、委縮性膣炎)を治療する膣坐薬で、膣内に挿入投与するという薬です。

 

女性ホルモン低下による更年期障害に効果がありますが、特に膣炎による乾燥感や痒み、性交痛などの症状を緩和します。

 

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そのために、膣炎や膣粘膜の乾燥感や痒み、違和感、膣内膜の萎縮による性交痛、泌尿器のトラブル(尿失禁、排尿痛)などに効果があるのが特徴です。

 

更年期障害の不快な症状の改善だけでなく、閉経後の骨粗鬆症の予防効果もあるとされています。

 

閉経を迎えた女性や、卵巣がんなどで卵巣を摘出した「卵巣欠落症状」による卵巣機能低下で、卵胞ホルモン(エストロゲン)が激減すると、膣内粘膜の乾燥や萎縮がおこります。

 

膣壁のコラーゲンや、内部の粘膜萎縮、内ひだ等が少なくなることにより、膣壁そのものが薄くなったりして、性交痛もあるケースも多いです。

 

膣の中は温かく湿っていて微生物の繁殖に適した環境ではありますが、本来は女性の膣内に存在する乳酸菌の自浄作用によって微生物の繁殖を抑えています。

 

エストロゲンが減ると、この乳酸菌も減り、微生物が繁殖しやすく、炎症をおこしやすくなってしまうのです。

 

エストラジオールの「ヴァギフェム膣錠」は、アプリケーターに一錠ずつ錠剤がセットされており、直接触れることなく清潔な状態で使用できます。

 

簡単に言うと、アプリケータータイプの内挿式の生理用品(タンポン)のように使用すると思ってもらえるとイメージしやすいでしょう。

 

膣内にエストラジオールの錠剤である「ヴァギフェム膣錠」を直接投与することにより、不足しているエストロゲンを局部に効率よく補うことができるのです。

 

「ヴァギフェム膣錠」の使用法としては、1日1回膣内使用を2週間続けて、その後は週2回、1日1回に減らしていきます。

 

使用頻度を減らした後は、使用間隔を3〜4日空けて使用することになっています。

 

キチンと挿入使用できていないような場合、乳白色のオリモノのような分泌物がある場合もあります。

 

副作用としては、倦怠感や疲労感、めまい、ふらつき、熱感、むくみ、ほてり、眼と口唇などの周囲の腫れがでることもあり、アレルギー反応等もある場合があります。

 

重篤な副作用としては、アナフィラキシー様症候群(急激なアレルギー反応のようなショック反応に似た症状)や血栓症などが、まれに出現します。

 

併用してはいけない禁忌薬として「黄体ホルモン剤」「血糖降下剤」「ビグアノイド系製剤」などがあります。

 

他の医薬品やサプリメントなどを服用する場合は、必ず医師や薬剤師に相談してください。

 

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